2024年8月 第49号

福岡大学大学院 理学研究科 化学専攻 博士課程2年の緒方悠岐と申します。福田将虎先生のもとで生体内RNA編集機構によるタンパク質翻訳制御メカニズムの解明、および当該メカニズムを応用した遺伝子制御技術の開発に関する研究を行っています。この度、RNAJ Travel Fellowshipにご採択いただき、そのご支援を利用して第25回日本RNA学会年会に参加させていただきました。今回のミーティングは、私にとって非常に貴重な経験となりましたので、その内容をレポートさせていただきます。

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 愛媛大学大学院・理工学研究科・応用生物学研究室所属、M1の山﨑颯太と申します。この度はRNAJ国内Travel Fellowshipに採択いただき、誠にありがとうございました。このような貴重な機会を頂き第25回日本RNA学会年会に参加できたことで、RNAについての最先端の研究を学べ、自身の研究活動に対する刺激を受けることができました。以下、拙文ではございますが学会参加報告をさせていただきます。

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東北大学大学院薬学研究科・がん化学療法薬学分野D2の竹中 慶香と申します。私は修士課程の時にRNA研究の世界に足を踏み入れ、RNAリガーゼであるRTCB複合体によるtRNA断片量の制御機構について研究しました。現在は、RTCB複合体を介する経路と、ウイルス感染応答との関連性について研究しております。この度は、若手会員を対象にした国際会議参加支援「RNAJ Travel Fellowship」に採択していただき、ありがとうございました。本渡航支援を活用し、2024年5月28日から6月2日までイギリスのスコットランド(エディンバラ)で行われた「The 29th Annual Meeting of the RNA Society(以下、RNA 2024)」に参加し、ポスター発表を行いました。拙文ではございますが、現地の様子や、発表を通じて感じたことなどをご報告させていただきます。今後国際学会に参加したいと考えている若手会員の皆様の参考になりましたら幸いです。

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1. 自己紹介

この度、編集幹事の岩川さんから声をかけていただき、RNA News letterに投稿させていただくことになりました木村聡といいます。私は東京大学の鈴木勉先生の下でPhDを取り、2015年からボストンのMatthew Waldor博士のラボで8年間ポスドクとして研究していました。昨年の秋からアメリカのコーネル大学で独立し新しいラボを立ち上げています。アメリカにおける研究やFacultyポジションのジョブハントの経験をシェアしようと思います。アメリカへの留学や独立に興味がある方に参考にしていただければ幸いです。質問なども個別に連絡していただければ喜んで対応します。またラボでは学生やポスドクを募集していますのでもし興味のある方はぜひご連絡ください。連絡先はこのメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。です。

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東京大学理学系研究科・濡木研究室の澤田和宏です。2023年度の第24回日本RNA学会において光栄なことに青葉賞をいただくことができました。第24回年会では多くの方に発表をお聞きいただき、様々なアドバイスや応援の言葉を賜り、大変貴重な経験をさせていただきましたこと、改めて御礼申し上げます。この度青葉賞の副賞として海外渡航支援をいただきRNA Society Annual Meeting 2024(以降RNA 2024)に参加して参りましたので、これから海外学会に参加される皆様の参考とモチベーションになることを願い、僭越ながらその様子を共有させていただきます。

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奈良先端科学技術大学院大学 分子免疫制御研究室に所属しております博士後期課程2年の廣木秀哉と申します。この度、RNAJ国内Travel Fellowshipsに採択していただきありがとうございました。

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京都大学大学院 薬学研究科・二木研究室D3の音成兼光と申します。私は、mRNA上にその存在が多く確認されている、N6-methyladenosine (m6A) の詳細な機能を解明するべく、1塩基単位で特定の遺伝子上に存在するm6Aのメチル化状態を制御するツールの開発、並びにそれらを用いた機能解明を行っております。この度、若手会員を対象としたRNAJ Travel Fellowship に採択され、その渡航支援を利用してRNA Society Annual Meeting 2024 に参加してまいりました。そのご報告をここに記させていただくことで、現地でのRNA愛溢れる雰囲気を皆さんと共有し、今後の参加を検討している若手会員の方々のモチベーションや参考になれば幸いです。

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理化学研究所岩崎RNAシステム生化学研究室の脇川大誠と申します。セントラルドグマの重要なステップである「翻訳」、特にミトコンドリア翻訳の制御メカニズムについて興味を持っています。大変光栄なことに、昨年度の第24回日本RNA学会年会にて青葉賞をいただきました。その副賞である海外渡航支援を活用させていただき、この度EMBO Workshop Molecular biology of mitochondrial gene maintenance and expressionに参加してまいりましたので、そのご報告をさせていただきます。

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第13期会長に就任しました大阪大学生命機能研究科の廣瀬です。私は日本RNA学会の発足時からの会員で、この学会と共に研究の道を歩んできました。発足当時を思い起こすと、まさか自分がこのような重責を担うことになるとは想像もしていませんでしたが、これまでの偉大な先人たちが紡いできたRNAを結ぶ糸を受け継ぎ、この学会がさらに良い形で発展するよう尽力して参ります。皆様のご協力とご鞭撻をよろしくお願いいたします。

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前回この原稿を書かせていただいたのは2021年であり、2年半ほどが経ってしまった。この間に、コロナが猛威をふるっていたが、この原稿を書くきっかけとなったmRNAワクチンのおかげもあってか何とか終息しつつあるように思える(実際はまだまだ広まっているのかもしれないが)。しかしそれよりも何よりも、その間に二人の偉大な先達を失ってしまった。キャップ構造発見者のお一人である古市泰宏先生と、私の指導教員でもある志村令郎先生である。怠けていたわけではないが、日々の教育・研究にかまけているうちに、お二人に読んでいただく機会がなくなってしまった。残念極まりない。もっとも、志村先生に読んでいただいた場合、「そんなことも考えてなかったのか!」とお叱りを受けそうである。編集幹事も甲斐田さんから小宮さんに代わられたが、小宮さんにも執筆をご快諾いただいた。もともと私の経験談(失敗談)を若い方達に聞いてもらうという趣旨だったので、気を取り直して書こうと思う。

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