2014年12月 第31号

7月23日から25日かけて名古屋で開催されました第16回RNA学会に参加いたしましたので、そのご報告をさせていただきます。北海道大学遺伝子病制御研究所RNA生体機能分野で助教をしております、山崎智弘と申します。今年の2月にアメリカでの留学から日本に帰国したこともあり、久しぶりにRNA学会年会に参加させて頂きました。

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7月24日の日本RNA学会総会において、昨年に引き続き、男女共同参画のランチョンセミナーを開催いたしました。昨年のセミナー後のアンケート結果より、「女性に限定しない若手支援や、研究者のキャリアパスやリーダーの育成」についての話題を取り上げてほしい、という意見が多かったことから、今年のランチョンセミナーでは、最近あらたなスタート切った3人の方に、ご自分がこれまで歩んでこられた山あり谷ありの研究人生についてお話ししていただきました。三者三様の楽しい、そしてうなずけるお話しを聞かせていただくことができました。トークの内容を以下に抜粋させていただきます。

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2014年3月に東京大学分子細胞生物学研究所の泊研で学位を取得し、4月からカリフォルニア大学バークレー校のMichael Levine  labでポスドクをしています。泊研では生化学的手法を用いて、microRNAが標的mRNAの翻訳を抑制する際の分子機構について研究を行ってきました。現在は、エンハンサーと呼ばれる非コードDNA領域を介した転写制御について研究を行っています。発生段階に応じた緻密な遺伝子発現パターンがどのように形成されるのかについて、ショウジョウバエ初期胚を用いたライブイメージングの手法を駆使して解析を行っています。

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皆様、初めまして。熊本大学大学院・修士二年の長と申します。今回、青葉賞受賞ということで、国際学会の参加報告を書かせて頂くことになりました。少し長くなりますが、現状も交えながら報告させて頂きます。

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自他共に認める「若手」研究者であったのはついこの間のような気がするのですが、最近学会関連のお手伝いをお願いされることが多くなってきました。先人達はこの手の仕事を文句一ついわず涼しい顔でこなしておられたのかと思うと、頭が下がる思いがします。微力ながら、私なりに少しでも今後の学会の発展に御協力できればと思います。よろしくお願いいたします。

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本年、日本RNA学会の名誉会員に選出される栄誉によくした。役員、会員の方々のご厚意に深く感謝する次第である。それに加えて、7月23日から25日、名古屋市で開催された年会で特別講演の一つとして、話をする機会をあたえていただいた。久しぶりの発表で緊張したが、一時間の持ち時間で「私のRNA研究:50有余年の軌跡(Reflection on My RNA Research for Last 50 years)」というタイトルで話させていただいた。講演の後、日本RNA学会の編集幹事の北畠 真先生から、日本RNA学会会報に関連記事を投稿することを依頼された。北畠先生の考えでは、講演の内容ということなのだが、それでは年会に出席した方々には、繰り返しになるので、むしろ時間の都合で講演の時にいい足り無かった事など、またちょっと切り口を変えて、本記事を書かせて頂く事にした。

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シドニー空港に降り立ったのは朝の8時過ぎだったろうか。時差は2時間程なので苦痛はいつもより少な目だが、このままチェックインタイムまで待つのはつらいかも、とおもいつつタクシーでホテルに向かう。フロントでたずねると、ラッキーなことにすぐに部屋に入れるとのこと。しかし、鍵をあけると中からジーパンにTシャツ姿の女性が出てきた。どうみても泊まり客。フロントへと踵を返すとすでに連絡があった模様。

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