2024年8月 第49号

東京大学理学系研究科・濡木研究室の澤田和宏です。2023年度の第24回日本RNA学会において光栄なことに青葉賞をいただくことができました。第24回年会では多くの方に発表をお聞きいただき、様々なアドバイスや応援の言葉を賜り、大変貴重な経験をさせていただきましたこと、改めて御礼申し上げます。この度青葉賞の副賞として海外渡航支援をいただきRNA Society Annual Meeting 2024(以降RNA 2024)に参加して参りましたので、これから海外学会に参加される皆様の参考とモチベーションになることを願い、僭越ながらその様子を共有させていただきます。

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奈良先端科学技術大学院大学 分子免疫制御研究室に所属しております博士後期課程2年の廣木秀哉と申します。この度、RNAJ国内Travel Fellowshipsに採択していただきありがとうございました。

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京都大学大学院 薬学研究科・二木研究室D3の音成兼光と申します。私は、mRNA上にその存在が多く確認されている、N6-methyladenosine (m6A) の詳細な機能を解明するべく、1塩基単位で特定の遺伝子上に存在するm6Aのメチル化状態を制御するツールの開発、並びにそれらを用いた機能解明を行っております。この度、若手会員を対象としたRNAJ Travel Fellowship に採択され、その渡航支援を利用してRNA Society Annual Meeting 2024 に参加してまいりました。そのご報告をここに記させていただくことで、現地でのRNA愛溢れる雰囲気を皆さんと共有し、今後の参加を検討している若手会員の方々のモチベーションや参考になれば幸いです。

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理化学研究所岩崎RNAシステム生化学研究室の脇川大誠と申します。セントラルドグマの重要なステップである「翻訳」、特にミトコンドリア翻訳の制御メカニズムについて興味を持っています。大変光栄なことに、昨年度の第24回日本RNA学会年会にて青葉賞をいただきました。その副賞である海外渡航支援を活用させていただき、この度EMBO Workshop Molecular biology of mitochondrial gene maintenance and expressionに参加してまいりましたので、そのご報告をさせていただきます。

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第13期会長に就任しました大阪大学生命機能研究科の廣瀬です。私は日本RNA学会の発足時からの会員で、この学会と共に研究の道を歩んできました。発足当時を思い起こすと、まさか自分がこのような重責を担うことになるとは想像もしていませんでしたが、これまでの偉大な先人たちが紡いできたRNAを結ぶ糸を受け継ぎ、この学会がさらに良い形で発展するよう尽力して参ります。皆様のご協力とご鞭撻をよろしくお願いいたします。

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前回この原稿を書かせていただいたのは2021年であり、2年半ほどが経ってしまった。この間に、コロナが猛威をふるっていたが、この原稿を書くきっかけとなったmRNAワクチンのおかげもあってか何とか終息しつつあるように思える(実際はまだまだ広まっているのかもしれないが)。しかしそれよりも何よりも、その間に二人の偉大な先達を失ってしまった。キャップ構造発見者のお一人である古市泰宏先生と、私の指導教員でもある志村令郎先生である。怠けていたわけではないが、日々の教育・研究にかまけているうちに、お二人に読んでいただく機会がなくなってしまった。残念極まりない。もっとも、志村先生に読んでいただいた場合、「そんなことも考えてなかったのか!」とお叱りを受けそうである。編集幹事も甲斐田さんから小宮さんに代わられたが、小宮さんにも執筆をご快諾いただいた。もともと私の経験談(失敗談)を若い方達に聞いてもらうという趣旨だったので、気を取り直して書こうと思う。

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