「ベルリンでの恩師との再会とレッスン」
- 詳細
- 作成者:塩見美喜子(日本RNA学会会長)
研究者にとってこの世でまだ誰も知らないことを自分の手で誰よりも早く知ることができるというのは、醍醐味以外のなにものでもない。例えば、暗室。僅かな赤い灯の中、一人いそいそとフィルムを現像する。多くの場合そこにあるのは小さな感動だが、時として「Oh, my god」とつい叫びたくなるような、この上なく面白い結果に出くわす瞬間がやってくる。この出会いは相当良いもので、一種のドラッグではないが、正直これを欲して研究するみたいなところもある。