暑い日が続いています。みなさまお元気でお過ごしのことと思います。第8期に続いて、第9期でも会報作成のお手伝いをすることになりました。会報第34号をお届けします。

今回の会報では、RNA2016にかかわった多くの方々から原稿をいただくことができました。記事を提供して下さったのは、年齢も性別も国籍もさまざま、参加者側・主催者側、立場もさまざまな方々です。いただいた原稿はすべて、このイベントにこめられた熱気をいろいろな角度から伝える貴重な記事になりました。ありがとうございました。

前回の青葉賞受賞者の海外渡航記として趙さんから、また、第9期からの新評議員紹介として黒柳さんからも記事をいただきました(同じく新評議員の藤原さんの記事は次号で紹介させていただく予定です)。ありがとうございました。黒柳さんの記事ではひかえめな表現になっていますが、RNA学会の事務局移行に際しての黒柳さんの仕事ぶりは、量においても質においても驚嘆すべきものでした。心から敬意を表します。

以上の記事に加えて、連載企画に関して2つの大きなお知らせがあります。

まず、これまで連載いただいた塩見春彦先生の『石』が、先生ご自身のお申し出があり、第9回で最終回を迎えました。これまで新しい原稿をいただくたびに、毎回、自分の想像力を試されるような気持ちで読みました。連載を通じて「石」だけでなく、内容にも、多くの引用文献にも魅了され、鍛えられました。どうもありがとうございました。また機会がありましたらぜひ続編をお願いします。

今回から、古市泰宏先生(さきがけ「RNAと生体機能」アドバイザー・新潟薬大客員教授・(株)ジーンケア研究所 取締役会長)に、新しい連載をしていただくことになりました。タイトルは『走馬灯の逆廻し:RNA研究、発見エピソードの数々』です。先生のご経験の中から、特にRNAに関わる発見についてのエピソードを教えていただく予定です。個人的な話ですが、古市先生の貴重なお話を聞く機会にこれまでたびたび恵まれてきました。そのたびに「自分たちだけでこの話を聞くのはもったいないのでは」という思いを感じていました。今回、こういう形でご寄稿していただくことになり、興味深いお話をみなさまと共有することができるのを、大変うれしく思います。

RNA学会会報がみなさまの交流にお役に立てるものになるよう、充実したものになるように取り組んでいきます。ご意見・ご提案など、ぜひお寄せいただければと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

M.K.