北海道大学・遺伝子病研究所・RNA生体機能分野の二宮賢介と申します。この度、RNAフロンティアミーティング2016(ニセコ)の世話人を同研究室の山崎とつとめさせていただきます。
ご存知の方も多いかと思いますが、RNAフロンティアミーティングは、RNA研究者の交流による新しい学問領域の開拓、および、将来のRNA研究を担う若い人材の育成を目的とした、いわゆる「若手の会」です。前身にあたる「RNA研究若手の会」から数えると、今回で16回目となります。若手研究者や大学院生を中心に口頭発表および討論の機会を設け、さらには研究者間の交流や親睦をはかることを理念としています。そのため、本ミーティングでは、質疑応答の時間を可能な限り長く設ける方針となっています。また、今回も学生の優秀な発表には優秀発表賞を授与する予定です。
理念に「口頭発表および討論の機会を設け」とありますが、このことには単にトレーニング以上の意義があるように思います。他の研究者達の前で自らのアイデアを述べ、根拠を示し、厳しい批判に晒され、議論を戦わせる。その体験は何物にも代えがたい愉悦をともない、それがまた研究を続けていく大きな原動力になります。その喜びの質は、聴衆の数や学会のいわゆる格とは無関係です。ですので、RNAフロンティアミーティングでは、preliminaryな結果でも粗削りな内容でも、4月に入学したばかりの人でも、大歓迎です(もちろん、発表のための十分な準備と練習は必要です)。学会発表をしたことのない学生さんは、ぜひこの機会を活用して、自らのアイデアや成果を発表し、その楽しさ・喜びを体験していただければと思います。参加者による研究発表だけでなく、北大の小布施力史教授、村上洋太教授をお招きして、ご講演いただきます。長年第一線でご活躍されている方々の、普通の学会ではなかなか聞く機会のない貴重なエピソードを聞けるのも、フロンティアミーティングの醍醐味です。
また、毎年恒例の夜通し行われる「自由討論(という名の何か)」や、2日目の「自由交流(という名の自由交流)」も行います。2日目の夜はバーベキューバイキングを予定しています。余談ながら、北大に来て2番目に驚いたことは、連日構内で誰かがバーベキューを行っていて、大学生協で肉や炭やコンロを手配できるということです。そんな北海道の日常ともいえるバーベキューを通して、親睦を深めていただければと思います。「フロンティア」とは異なる文化が混ざりあう場でもあります。さまざまなバックグラウンド、興味を持った人々が、3日間の濃密な時間をともに過ごすことで、新たな価値やアイデアが生まれることを願い、また、そういう場を提供できるよう鋭意準備を進めてまいります。
学生、若手研究者の方(もちろん、それ以外の方々も)、ぜひ、RNAフロンティアミーティング2016(ニセコ)に御参加ください。また、PIの方々におかれましては、ラボメンバーの参加を奨励していただきますよう、お願い申しあげます。ただいま、参加・演題登録を受け付けております。締め切りは7/21です。皆様の積極的なご参加を、心よりお待ちしております。
ニセコにて羊蹄山を望む
ニセコ上空からの眺め(超解像)
■開催概要
日時:2016年8月31日~9月2日
会場:いこいの湯宿 いろは(北海道虻田郡ニセコ町)
特別講演:
- 小布施力史 教授(北海道大学 生命科学院)
- 村上洋太 教授(北海道大学 理学研究院)
後援:
文部科学省科学研究費補助金 新学術領域研究
「ノンコーディングRNAネオタクソノミ」
文部科学省科学研究費補助金 新学術領域研究
「新生鎖の生物学」
公式HP:http://www.igm.hokudai.ac.jp/rna-wakate2016/index.html
世話人: 二宮賢介 山崎智弘(北海道大学・遺伝子病制御研究所・RNA生体機能分野)
TEL:011-706-6956 FAX:011-706-7540
E-mail: