20年経てtRNA研究に還る(後編)
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- 作成者:齋藤都暁(国立遺伝学研究所)
齋藤都暁
情報・システム研究機構国立遺伝学研究所遺伝メカニズム研究系無脊椎動物遺伝研究室教授
総合研究大学院大学先端学術院遺伝学コース教授(併任)
tRNA研究に出会うまで
前回紹介したように、リソースプロジェクトをきっかけとして様々な共同研究を推進する一方、新規リソースを作って収集するという作業を継続していた。この過程で偶然RNA修飾酵素Mettl1のノックアウトハエを作る機会があり、雄性不稔の表現型となることを見出した。発見当時(2020年)は、動物におけるMettl1の機能解析論文は少なく、RNA修飾酵素のノックアウトが特異的な組織に表現型を認めるケースも当時は少なかったことから、きちんと解析すれば良い論文になると直感した。